MONOLOGUE

パラレルキャリアを、軌道に乗せるには?

軌道に乗せていく、道筋は?

ここ最近、ありがたいことに、「個人での活動をどうやって軌道に乗せていったの?」と問われることも増えてきて、さて、どうやって?と改めて振り返ってみたのですが、答えはとってもシンプルでした。

前回のコラム、「はた」を「らく」にする!?に書いたように、

今でこそ私は個人事業主・中小企業様のプロジェクト支援サービスを展開していますが、もともとこの形で活動しよう!と決めて始めたわけではありません。

会社員という枠の外で、≪大磯爵歌≫として、人・社会のお役に立っていきたいと思ったときに、周り(特に身近な方)から求められることが、そこだった。

①求められることを、まずはやってみる。
②やってみると、気づくことがある。
③気づいたことを言葉にして、表に出す。

そんなふうにして、超牛歩だけど、着実に一歩ずつ作ってきた道だと思う。だからこそ、「私って不器用だな」と思う人にこそ、シェアしたい経験です。

できることを、見える化しよう!

会社でもなく、母親でもなく、一人の人間として、さまざまな学びの場に参加したり、交流したりする中で、

親しくなった個人事業主様や中小企業の経営者様から

◎事業内容を棚卸しして、理念を言語化したい。
◎それをHPに落とし込みたい。
◎ビジネスの方向性、相談させてくれない?

そんなご相談をいただくようになった私。ご依頼いただけることがうれしくて、夢中になってお応えする日々が続きました。

そして、ご依頼を承る中で感じたこと、想い、プロとしてお伝えできる視点やお役立ち情報なんかをを言葉にし、SNSで発信する。これを意識して取り組む。

最初は言葉もたどたどしかったですし、1投稿にとても時間がかかりました。

ですが、ありがたいことに、私のところにお越しくださるお客様は、本当にすばらしい想いや強い信念、哲学をお持ちになっている方が多くて、心を動かされることが多かったから。

次第に「言葉にしなきゃ」ではなく、「言葉にしたくてたまらなくなって」いきました。

そのアウトプットの過程で、

◎自分はこれができるんだ!
◎こういうことにお困りの方が多いんだな。
◎この動きに、喜んでいただけるんだな。

と改めて気が付き、落とし込むことができるんですよね。

求められるところを模索しながら、実績を作り、アウトプットする。このPDCAのなかで、できることを整理していったのです。

VISION BRIDGE、ローンチ

「できること」がある程度腑に落ちてきたところで、「HPをつくろう」と思い立ちます。

ですが、メニューはまだまだ粗削り。

◎コンセプトメイクからPRまで、マーケティングを柔軟にサポートする。
◎架橋する「BRIDGE」を軸にする。

というコンセプトはありましたが、かなり漠然としていました。

粗削りの企画書を持って駆け込んだのは、ブランドデザインをされている渡部紗矢香さんのところ。HP制作にあたって、渡部さんととにかくブレストをさせていただきました。

大切にしている想い
強調すべき要素
メニューの組み立て
屋号に込めた想い

に至るまで、彼女はそれらすべてがブランドに落とし込まれる要素と受け止め、根気よく向き合ってくださり、忌憚なきご意見、的確なご提案をくださった。

これは、VISION BRIDGEができるまでに欠かすことのできなかったステップであり、当時の私にとって彼女は本当に心強い存在でした。

よくね、

「広告会社にいるんだし、お手のものでしょ?」
「言語化、得意でしょ?」

そんな風におっしゃっていただくことも多いのですが、これが自分のこととなるとそうもいかない。切り口も単一になりがちですし、悩みも葛藤も出てきます。 

そんな私に、

「くらかさん、ちゃんとローンチしましょう!表に出しましょう!」

そうおっしゃって、未来を共に考え創ってくださった。彼女の存在なしには、私の今はなかったと心から思います。

ビジネスを加速させたいと思ったときには、信頼するパートナーの存在が絶対に必要だ。この体感値は、私が今ご提供しているサービスの根底にも息づいています。

これだ!という「ハコ」をつくる!

ご提供できることを見える化した「名刺代わりの本HP」は、私にとって、もはや右腕ともいえるビジネスツールになりました。

お問い合わせをいただいたときにすぐに概要をご案内できたり、必要な方にお客様がご紹介してくださったりと、絶賛フル活用しています。

「これができます!」と示したことで、私自身の中に意思と覚悟が固まった感覚もありました。

「何者なのか」「大事にしていること」が一目でわかるって、お客様のためにも、自分の溜にも、大事だなと改めて思います。

おかげさまで、このHPを立ち上げてから1年間は、

◎募集しなくても常に満席
◎平均サポート期間は平均4ヶ月継続
◎お客様のリピート率70%以上

となっており、まさに、ビジネスの土台が整った気がします。

なかでも、SNSとは一線を画して、広告のこと、ビジネスのこと、自分のことを立体的に綴っていく、この記事メディアを持ったことは私の意識を大きく変えていきました。

記事を書くことで、広告プロデューサー・プロジェクトディレクター大磯爵歌としての輪郭をあぶりだしていく。

HPはできておしまい、ではありません。こうして言葉を綴りながら、自分のビジネスの進度に合わせて育て続けているのです。

近道は、ない!

長きにわたって、私が今の活動をカタチにするまでのことを書いてきましたが、振り返ってみて思うのは、「近道はない」ということ。

広告の仕事に夢中だった出産前。
 ↓
キャリア形成に迷い、でも広告愛は手放せなかった出産後。
 ↓
会社以外の方と交流し、価値観を変えていった復職後。
 ↓
身近な方の「相談させて!」に夢中になってお応えした頃。
 ↓
⑤できることがハラオチし、活動にVISION BRIDGEと名付ける。
 ↓
⑥公の募集をなしに満席が続く。

②~⑥までに2年もかかっています。

悩むことも、壁にぶつかることも、焦ることもあったけど、できることと、やりたいことを言葉にして伝えることだけはやめなかった。それがすべてだな、と思います。

もちろん、私自身も今の形でとどまるつもりはありませんし、できることを増やしてもっとお役に立ちたいと思っています。

生み出すことに貪欲でありたいし、自分の人生を面白がっていたい。

だから、少しずつこれからも変化していくと思います。その感じもこうして綴りながら一歩ずつ進んでいく、そんな姿でありたいなと思うのです。

コロナの自粛期間中にまとめ始めた私の物語。

働き方や価値観が大きく変化する今、自分自身のこれまでを棚卸ししておきたかったですし、歩んできた道が必要な方のご参考になればと綴ってきましたが、いかがでしたでしょうか。

人には必ず前に進む力がある、そんなメッセージを感じていただけたらうれしいです。

そして私自身も、それを自分に言い聞かせながら、着実に「今」をつくっていこうと思うのです。

私の物語 ~Life & Career~

第1話:
 転機ともいえる、仕事との出会い

第2話:
 すべての経験が、「キャリア」になる

第3話:
 個での活動は、こうしてはじまった

第4話:
 「はた」を「らく」にする!?

第5話:◀Now
 パラレルキャリアを軌道に乗せるには?

第6話:◀Next
 ご報告。その想いを未来へ。

第7話:
 法人化とHP公開のご報告