MONOLOGUE

個での活動は、こうしてはじまった

なにがどうして、そうなった?

会社員でありながら、個人でも活動する。

そのスタイルはどうやって作ってきたの?
どうやって、両立しているの?

そんなふうにお聞きいただくことも多いのですが、今があるのは一歩一歩「やりたい!」気持ちに素直になって、できることを積み重ねてきた結果、でしかありません。

器用ではないので、正直牛歩、です。

前回の記事すべての経験がキャリアになるにも書きましたが、

私もほんの3年前まで、会社以外の働き方があるなんて知りませんでしたし、まさか自分がそこにチャレンジするなんて思いもしませんでした。

だけど、自分のこれからを考えて足を運んだ学びの場で、いつもとは違う環境に身を置いたことがきっかけで、

少しずつ新たな道が見え始めたように思います。

組織の枠を超えてみる、という選択

広告プロデューサーとしての仕事の傍らで、社内で後輩のキャリア支援をしたい。
ライフステージの変化に伴ってキャリア構築に悩む女性を応援したい。

そのために確かな手法を身につけたい!と考えて、育児休暇から復帰してすぐにコーチングを学びはじめた私ですが、結果的に私がそこで得たのは「多くの価値観に触れる」という経験だったように思います。

会社員、個人事業主、経営者、リーダー職、社会起業家の方など、さまざまな立場を知り、意見を交わす。会社という枠から出て、対話をし、その過程で否が応でも自分に向き合っていくなかで、

◎自分の経験を通じて誰かのお役に立とうとするなら、組織にこだわらなくてもよいのではないか。
◎必要としてくださる方に、フレキシブルに向き合える自分でいたい。
◎自分をもっと自由に羽ばたかせたい。

そんな気持ちが湧き上がってきたのです。

まさか自分の中からそんな欲求が立ち上がってくるとは思いませんでしたが、今考えるとこの衝動が活動の原点だったようにも思います。

想いを伝える!経験をシェアする!

こうして私は、自分の中に湧き上がってきた想いを少しずつ言葉にするようになります。

超不器用に、慣れないSNSを使って。日々の気づきや、ワーママの葛藤、子育てとの両立、そんなことを発信していたかな。

私は日ごろから、心が動いたとき、どうしようもなく落ち込んだ時は日記を書いたりしていたので、そこに書いていることをタイムリーにアウトプットしていく感覚でした。

今思うと、当時の文章って、正直「個人の日記レベル」で、非常に残念な内容。だけど、

◎書くことで自分の考え、やりたいことを整理する。
◎後から自分でサクッと振り返ることができる。
◎ぱらりぱらりと共感のお声をいただき、そこにコミュニケーションが生まれる。

そんな感覚が新鮮で、おもしろくて、夢中になって言葉を綴っていたように思います。

発信を始めた当時、コーチとして活躍されている憧れの先輩から、

「想いは、伝えないと腐っちゃうよ。」

という、非常にインパクトあるアドバイスをいただいたのですが、私はこれがかなりガツンと響きまして。キャリアに悩んでいる方に経験をシェアし、何らかの形で力になりたい!

そんな漠とした想いでもいいから、とにかく書きつづけよう。想いは、絶対腐らせない!そう決めて、自分の気持ちを手繰るようにアウトプットしていきました。

そしてこれは、今でも大事にしている言葉、だったりもします。

自分に向き合う「場」をつくる。

半年間のコーチングスクールでの学びを卒業した私は、いよいよ実践に向けて動き出します。

◎社内でワーママ向けのコーチング講座を開講する。
◎社外で友人と共催で、女性向けのライフデザイン講座を開講する。

という活動をはじめました。

正直、社外で活動を始めることは私にとって覚悟のいること、いわゆる大ジャンプで、動き始めるまで大きな葛藤もありましたが、ここで歩を止めるという選択はありませんでした。

「私がお役に立てるなら、その活動の場にはこだわらない。」

もちろん会社員なので、活動をするために会社との調整をはかっていましたが、「やりたい!」の種をつぶさずにどうやるか、を常に考えていたように思います。

当時、本業の広告プロデューサーの仕事の傍らで、どうしてこの活動にこれだけ熱くなれたかというと、

やっぱり活動を通して出会う方々、お越しくださる方々とのコミュニケーション・反応がとても心に響き、突き動かされるものがあったから。

そして、共催の友人の力も大きかったな。私にはない視点の彼女と物事を進めること、会社関係ではないパートナーと企画を共にするということがとっても新鮮でおもしろかったのです。

当時私が取り組んでいたのは社内外一貫して、

◎講座を通して自分に向き合う。
◎そのなかでこれからを考える。

という時間と場の提供でしたが、お越しくださった方がそこで何かに気づき、時に涙し、行動が変化していく。

その姿を目の当たりにし、そこに伴走させていただけたことがとにかくうれしくて。

「経験をシェアして、誰かのお役に立つ」と思って始めたけれど、逆に私自身もそういった女性たちの姿に力と勇気をもらっていたように思います。

こうして私は、少しずつ、活動の幅を広げていきました。

そろそろ、次のステージへ

当時は、

本業:会社員としての広告の仕事
個人の活動:コーチングを軸とした講座の開講

で、バラバラのものだったのですが、その活動を続け、さまざまな方と交流するうちに、「広告の仕事をしている私」へのビジネスのご相談も自然とパラパラいただくようになっていきました。

もちろん「仕事」ということではなく、最初は「ちょっとご相談」レベル。

だけど、大好きな本業、ご相談いただいたら本気で本物をお返ししたくなってしまうのが、広告人魂というもの。

次回はVISION BRIDGEが今の形を成してきた、いわゆる「個人事業主様・中小企業様のプロジェクト支援サービス」へとシフトしていったことを言葉にします。

私の物語 ~Life & Career~

第1話:
 転機ともいえる、仕事との出会い

第2話:
 すべての経験が、「キャリア」になる

第3話:◀Now
 個での活動は、こうしてはじまった

第4話:◀Next
 「はた」を「らく」にする!?

第5話:
 パラレルキャリアを軌道に乗せるには?

第6話:
 ご報告。その想いを未来へ。

第7話:
 法人化とHP公開のご報告