MONOLOGUE
2019年11月29日
パラレルキャリアを生きる、ということ
パラレルキャリアを生きる、ということ
「なぜ、パラレルキャリアを?」
ここ最近、お会いする方にそう問われることが増えてきました。
会社員としての本業に軸足を置きながらも、組織に縛られずに個を活かすキャリアを持つ。
そういったワークスタイルは珍しいことではないように思いますし、問われるということはご興味をお持ちの方も増えているのかな、と実感しておりますので、
私がなぜパラレルキャリアを選んでいるのか、その胸の内を言葉にしてみようと思います。
そもそも、パラレルキャリアとは?
経営学者のピーター・ドラッガー教授が、その著書「明日を支配するもの~21世紀のマネジメント革命~」で提唱した、これからの社会での生き方。
それがパラレルキャリアです。
ざっくりいうと、「本業を持ちながら、副業に限らない社外活動をすること」を指しており、
◎非営利組織やボランティアなどでの社会貢献活動。
◎好きなことで、夢を実現させる。
(絵、歌、ファッション、料理、デザイン、スポーツ、出版、発信など、何でも)
◎イベントや交流会などの、場づくり。
など、その活動の幅はさまざまです。
副業が「副収入を得ること」が目的なら、
パラレルキャリアは「個人のキャリア形成」が目的。
人の寿命が延びた現代において、組織に依存せずに第二のキャリアを模索することは、生きることへの選択肢を広げる、と言われています。
ソーシャルメディアの普及によって個人が情報を収集・発信が容易になり、同じ価値観を持つ人たちとの繋がりを作りやすくなりましたし、
働き方改革によって社外活動に充てる時間と余力が生まれつつあることで、その広がりが加速していると私は感じています。
ちなみに私の場合は、正直そこまでの将来設計の上にパラレルキャリアを実践しているわけではありませんが、
実際に、やってみて、
◎社外活動と本業が相乗効果を生み、発想が柔軟になった。
◎個としてのスキルがハラオチし、自分が関わる活動すべてに主体性が増した。
◎人生を通して取り組みたいことに向き合わされ、そこへの動きが加速した。
◎日々の暮らしが、いろどり豊かになった。
といった実感があり、それが取り組む目的になっているように思います。
今に至るまでに…
私はもともと、「よし!パラレルキャリアにチャレンジするぞ!」と決めて今のような活動を始めたわけではありません。
出産・育児・職場復帰というライフステージの変化の中で、自分のキャリアが描けなくなった時期があり、それがスタートラインだったように思います。
ほんの1年半ほど前のこと、になるのかな。
今では、
広告会社に勤務する自分も、
VISION BRIDGEとして活動する自分も、
どちらも大切でかけがえのないもの。その根っこにある想いは共通で、これからも両方とも丁寧に育んでいきたいと思うから、パラレルキャリアを選んでいる。
と胸を張っていえるけれど、
一足飛びに「今」があるわけではありません。
この「今」に至るまでに、いくつか転機となる時期がありましたし、その度にたくさんの葛藤と向き合ってきました。
それを断片的に綴ることはありましたが、敢えてまとめて言葉にしたこともなかったように思うので、これから少しずつそのストーリーも綴っていきたいと思います。
どう葛藤に向き合い、どんな行動をし、選択を重ねてきたのか。
パラレルキャリアを選ぶことをお勧めしたいわけではないけれど、私の経験が必要な方のご参考になればと思っています。