講演・講座

言育「オープンサロン」へのお誘い

2/9、2/16にVisionBridgeが主催する言育サロンの「オープンサロン」を開催します。
どなたでも無料でご参加いただけます。詳細及びお申込フォームは、本コラム後段に記載しています。


私がこの一年、あたため続けてきた場があります。

それが「言育サロン」

読んで字の如く「言葉で育む・自分を育む」ということに取り組んでいく活動体 です。

言葉を育む、といってもここでは、文章やコピーライティングのTIPSをお伝えするわけではありません。月に一度、決められた時間にオンラインで定例的に集まり、毎月異なるテーマのもと、皆で自分の感性をひらき、言葉にして、分かち合っていく。

 
扱ってきたテーマを、ざっとならべてみますね。

 <2022年>
 ◎一月:大人って、なんだ?
 ◎二月:原体験にもぐる
 ◎三月:ほんものとは、なにか
 ◎四月:道草が、みせてくれるもの
 ◎五月:光と影が、織りなすもの
 ◎六月:抽象と具象の往復運動
 ◎七月:自分を尊ぶ、ということ
 ◎八月:時間って、なんだ
 ◎九月:句読点を打つ
 ◎十月:「ひとりたのしむ」の世界
 ◎十一月:ときをためる暮らし
 ◎十二月:その道は、光に満ちて
 
 <2023年>
 ◎一月:なぜ、言葉をはぐくむのか 


う〜ん、非常に抽象度が高い!と感じられるかもしれませんが、だからこそいいのです。

人それぞれ感じ方や経験は異なりますから、皆の意見が一つにまとまるわけではありません。メンバーの考えの幅を味わいながら「自分にとってはどうだろう?」と眠っている解を探しに行く。それは、最高に面白い探求です。

やっていることは実にシンプルです。

冒頭で私の視点でセレクトした至極のモノ・コト・ヒト・言葉なんかをエピソードと共にご紹介をさせていただきます。そしてそれを起点とした問いをご用意し、皆で内観を深め、分かち合っていきます。

会のはじまりに、いつも私が読み上げるコンセプトメッセージがあるのですが、サロンをイメージしていただくのに一番わかりやすいので、ご紹介させてくださいね。

なぜ、言育サロンを始めたのか

言育サロンという抽象度の高い場を1年間運営する、というのは私にとっても非常にチャレンジングなことでした。

わかりやすい結果が手に入るわけでもない。
スキル・ノウハウなどの装備が上がるわけでもない。
そういう場に、1年間興味を持って参加してくださる方がいるのだろうか。

けれども私は、今こそこういう場が必要だということも切に感じていました。

私は企業や個人のブランドプロデュースを承っていますが、日々の仕事を通してブランディングというものがこれから変わっていくように思えてならないのです。「変わっていく」というよりも、オーセンティックなところへと「帰っていく」というのでしょうか。

実は「言育サロン」をはじめる少し前に、とある雑誌の取材を受けたことがありました。ブランディングとはなにか、これからこの分野はどうなっていくのか、といったことをお話ししたように思いますが、その中でライターさんからこんなことを質問されました。

「どうすれば『差別化』できるのでしょうか?」

少し考え、私はこう答えました。

「差別化しようとこねくり回しても、きっと差別化されないと思うんです」

ライターさんは少しキョトンとされていましたが、その心はというと、多くのブランドを見ている中で「差別化しようとしたもの」ってどういうわけかその過程が透けて見えてしまうものだな、率直に感じているのです。

誰かと比べてどうだ、とか
競合を踏まえてこのポジションを取る、とか
目に留まるように見栄えを整えてみた、とか
一足飛びに結果を取りに行こう、とか

そういう視点で突っ走ったブランドの姿って、表面的には整っていてもどこか自信なさげで、それが表に現れ出てしまうのがわかる。

これは私だけが感じていることではなくて、誰しもどこかで感じているのではないでしょうか。「綺麗だけど、なんか違う」なんていうふうに。

私が惹かれるのは、ブランドのつくり手としても、受け手としても変わりません。

不器用でもいい。下手くそでもいい。自分の持っているものを本当にいいものだと認め、やっぱりこれでいくしかないな、と半ばやわらかく観念したもの。

すると、大事なことを譲らずに前に進んでいく方法を工夫するしかなくなるから、それが光って見えるようになる。

そう、ライターさんの言葉を借りるなら「差別化」されていくわけです。

そのためには「言葉を育む」ことを欠かすことはできない、と思いました。それは企業であっても、個人であっても、変わらないでしょう。

自分にどんな原体験や考えや想いがあるのか、内的な言葉を見にいくこと。それを自分の中で留めずに、誰かと分かち合いながら深めていく。

その過程に夢中になっていると、次第に自分の核心へと近づいていくようになり、いつしかそれが表へとこぼれ出すようになると思うんです。こぼれ出したものこそが「うつくしい魅力」であって、それは伝えようとしなくても伝わっていく。

そう考えると、自分に向き合いながら、まっすぐ生きていくことそのものが「ブランディング」なのではないか、とも思えてくるのです。

この言葉が一般化するに従って「見せ方」「見栄え」であると認識されがちなところがありましたが、そもそものブランディングってそういう地道な言語化からじっくりと取り組んでいくものだったはずです。

やっぱり、言葉じゃないか。

そんな着想から始めたのが「言育サロン」です。

第1期には、思いの外、いろんな方がお集まりくださりました。年代も、お仕事も、住んでいる場所も様々でした。(海外からご参加くださった方もいます)。また、会社員の方も事業を営んでいる方もいらっしゃいました。

しかし、全員に共通して言えるのは、

言葉が好き
言葉や自分自身に丁寧に向き合う時間が欲しい
もっと自分自身を思いのままに表現したい
言葉を通して日常を豊かにしたい

そんな想いが根底にあったのではないか、ということです。

ここでは、私は「ナビゲーター」として、全体の流れを作っていきます。毎月、季節や世の中の流れを見ながらテーマをセレクトし、皆が「自分に帰っていく」時間をつくる。車座になって、考えていることを思い思いにお話しいただき、思案を深めていく時間は、最高にあたたかく、心地いいエネルギーに満たされています。

1年間という長い期間を設定したのは、自分の中にある言葉に気づき、それを熟成させていくにはそれくらいの時間が必要だと感じたからです。人間ですから、生きていると浮き沈みだってあると思います。そういうのも全て言葉を通して一緒に味わいながら、徐々に自分のどまんなかへと近づいていく。

そういう流れをお集まりくださった方々とご一緒につくってみたいと思いました。

オープンサロンへのお誘い

2023年も、新たなメンバーの方々をお迎えして「言育サロン」という場を続けてまいります。この空気感は体験いただかないとなかなか伝わらないところもあるかと思いますので、どなたでもご参加いただける「オープンサロン」をご用意いたしました。

どんなことをやっているんだろうな。
大磯ってどんな人だろうな。

そんな軽い気持ちで構いませんので、お気軽に遊びにいらしてくださいね。

言育 オープンサロン

●開催日時

3回開催

2月9日(木)10時30分〜12時30分 ※満席
2月16日(木)10時30分〜12時30分 ※満席
2月16日(木)20時〜22時 ※満席

全日程満席となりましたので、
現在 【キャンセル待ち】 を受け付けております。

●テーマ

「うつくしい」って、なんだ?

人は誰しも「うつくしくありたい」と願う生き物であるように思います。私自身もそう。けれども、「うつくしい」ってなんでしょう。その意味は非常い広く、単に姿・かたちが整っていることだけをいうのではないように思えてならないのです。オープンサロンでは、集まってくださった方々と「うつくしい」を言葉にしながら、眠っている考えや価値観に潜っていく時間にしたいと考えております。

●参加方法

ZOOMでの開催となります。
お申し込みくださった方に、接続先をご案内申し上げます。

●費用

無料

●お申し込み

ご参加をご希望の方はフォームよりご登録ください。
いずれの回も扱うテーマは同じです。ご都合の良い日程をお選びください。

2月9日(木)10時30分~12時30分  
※満席

2月16日(木)10時30分~12時30分
※満席

2月16日(木)20時〜22時
※満席

④ キャンセル待ち
お席がご用意できた場合に優先的にご案内をお送りいたします。

●お問い合わせ先

Vision Bridge 事務局
info@vision-bridge.jp

年に一度のサロン開放の機会となりますので、是非この機会に遊びにいらしてくださいね。