MONOLOGUE

活動の原点。しごとのきほん。

仕事を作るうえでの「土台」って?

かまくらプロジェクトでご一緒している白河晃子さんから薦められて、石川真理子先生の本を読みなおしています。

石川先生のお祖母様の言葉をまとめられた女子の武士道

武家の娘だったお祖母様が折に触れてお話になったという「人としての心得」「女性としてのありかた」を綴られているのですが、以前読んだ時とは違うところが心に留まる感覚があって、とっても味わい深い。

生きること、本当に大切なこと、残していきたいことに真摯に向き合って生み出された言葉は、何度読んでも響くところがあるものですね。

明治~大正~昭和という激動の時代を生き抜く中で、家族・家庭を安寧に切り盛りするために心がけておられたこと、そしてその中における「仕事」について、こんな記述がありました。

「何をすれば世の役に立つか、それを考え行うのが仕事です。」

「よいかえ、才能というのは誰にでも与えられているものなのですよ。けれどそれは自分だけが得をするために与えらえているのではありませぬ。世のため人のためになるようなことをするために、与えられているのです。」

「まず身近な人の役に立つ、それがいつかは世の役に立つようになるのではないだろうかね。」

– 石川真理子「女子の武士道」より

家計を助けるために着物のお仕立てをなさっていたというお祖母様。

近所の働く主婦を助けるつもりで請け負ったそうなのですが、仕立て上がりの美しさ、丁寧で熱心な仕事ぶり、お客様の要望に合わせた柔軟な対応がが口コミで広がって、リピート・ご紹介のお客様が後を絶たなかったそうなのです。

よろこんでいただけるのがうれしくて、一心に仕立てる。

こうして、営業が得意ではなかったそうですがお客様に困ることはなく、不得意な面をこうしてカバーなさったのだとか。

なるほど、これは仕事に向き合う、作っていくうえで欠かすことはできない「土台」だな、と拝読していて強く感じました。

どんなに素晴らしい才能があっても、仕事に向き合う、人のお役に立つという真摯な気持ち、誠実さをなくしては、お客様に恵まれることはない。

今、心からそう思うのです。

VISION BRIDGEが生まれた背景

私は今、個人事業主様や中小企業様のプロジェクトを加速するためのサポートをしており、

・ブランディングのための言語化、ビジュアル化
・ブランド育成のためのコンテンツ制作
・WEB、ビジネスツールの制作
・PR

などのご相談を承っておりますが、初めから「この内容でサービス提供しよう」と決めて始めたわけではありません。

紆余曲折を経て、その時々のご依頼・ご相談に夢中になって向き合いながら、自分にできることを探し、サービスを拡充していった。

まずは身近なところで悩んでいる方のお役に立つ。
どうすれば、その方の力になれるかを本気で考える。

これが私の活動の原点、仕事のきほんであり、そういう意味ではまさにお客様に育てていただいた、といっても過言ではないように思います。

私自身もまだ道の途中で、生きている以上はこれからも変化していくと思いますが、その過程、ターニングポイントになった出来事を、ここから何回かにわけて言葉にしてみたいと思います。

◎なぜ、この活動が生まれたのか?
◎会社員と、個人での活動を並走させるってどうなの?
◎どうやって、軌道に乗せていったのか?

私自身も自分を振り返るタイミングに来ているように思いますし、コロナウイルスも含めた環境の変化で新たな働き方、生き方を模索されている方も多いように思うので、ご参考になれば幸いです。

私の物語 ~Life & Career~

第1話:◀Next!
 転機ともいえる、仕事との出会い

第2話:
 すべての経験が、「キャリア」になる

第3話:
 個での活動は、こうしてはじまった

第4話:
 「はた」を「らく」にする!?

第5話:
 パラレルキャリアを軌道に乗せるには?