COLUMN

「言育」という探求が見せてくれるもの

横浜市は生憎の雨模様。

とはいえ気温は冷え込みすぎることもなく、春の雨を感じております。こうして寒暖を行きつ戻りつして、少しずつ季節が巡っていくのでしょうね^^

さて今日は、現在開催中の「言育オープンサロン」について、お話しさせてくださいね。

現在、主宰している「言育サロン」の開放日として、「言育 オープンサロン」を開催しています。

昨年1年間、年間企画として固定のメンバーの方とご一緒してまいりましたが、2023年度の活動に先立ち、どなたでも無料でご参加いただける「オープンサロン」をやってみようと思い立ったのです。

言育サロンは「言葉で育む・自分を育む」をコンセプトに月に1度皆で集まり、毎回異なるテーマで内観を深めていきます。

昨年1年間活動しながらも、さして情報発信もしてこなかったですし、オープンサロンというのは初の取り組みにもなるので、一体どんな方がお越しくださるのだろう?と楽しみにしていたのですが

これが・・・
なかなかに・・・

素敵な方々が集まってくださっています。

先日その第一回目を終えましたが、予定していた2時間があっという間でした。

お越しくださった方々は、

お住まいも
年齢も
バッグボーンもばらばら。

初めてお目にかかる方々がほとんどで、ただそういう中で共通していたのは

「自分の内面を
 丁寧に見にいく力に長けている方々」

「日常の暮らしの中にある気づきを
 掬い上げるのが上手な方々」

だったように思います。

もちろん言葉や文章が好き、あるいは、表現することも、表現されたものを見るのことも好き、というのも共通してたかな。

私にとってはそういう方々が集まって共通のテーマのもと「談義」できるのは最高におもしろいことだと思っていますが笑

お越しいただいた方にもお楽しみいただけていたら嬉しいです^^

今回のオープンサロンで扱うテーマは「うつくしいって、なんだ?」と題させていただきました。

うつくしいって、単に姿・かたちを表すのではありませんよね。

とても幅の広い言葉ですし、ひとりひとり言葉にしてみた時に初めて何を自分が「うつくしい」と思っているのか気がつくこともある。

ときには物事を選び取る物差しになることもあるような概念で、それをそれぞれに言葉にしてみたり
他の方のお話を聞く中でさらに深めてみたり。

そういうひとときをナビゲーションさせていただきました。

言育サロンで扱うのは、こういった抽象度が高いテーマも多いです。

時には「よく分からない」ってこともあるかもしれませんが、私はそれもまた大切な解だと思っています。

その時はピンとこなくても日常を送っていく中でふいになにか見えるものが出てきたり、あるいは新たな刺激や経験が入ってきた時に言育で話したことと融合して気づきにつながったりすることもある。

そういう「連鎖」を楽しんでいただけるのが年間企画とした醍醐味であり、本サロンのおもしろさだと思っています。

2022年度言育サロンの様子

「言葉で育む」「言育」なんていうとコピーライティングや言語化の方法を教えてくれるのかしら?なんて思われがちですが、この場ではそういうアプローチはいたしておりません。

ノウハウやTIPS、「ここにくれば、これができるようになる」といったわかりやすい結果をお手渡しする場ではないんです。

けれどもここで自分の心の中に潜り、眠っている考えや思いに気が付いたり、原体験に再会したりするうちに、自ずと自分という輪郭が見えてきてそれに沿うように言葉や表現は変わり始めます。

インスタントな手法を学ぶよりも、着実に「自分の言葉」が育まれ、それによって見える景色も変わり始める。

そうこうしているうちに副次的に、ご縁だって動き始めることでしょう。

取りに行くのではなく、
待ってあげられる自分になる。

そういった体験をご一緒に重ねていけたらと思っています。

1年間水面下であたためてまいりましたから、きっとよき場に整えていけることと思います。

なんて、思いのままにいろいろと書いてきましたが…

オープンサロンは今週も2回開催する予定です。お申し込みくださった皆さま、お目にかかれますことを楽しみにいたしております!

また、オープンサロンは既に満席になってしまっていますが、「言育サロンが気になる」という方は、折角の機会なので、こちら よりメッセージを頂戴できればと思います。

コミュニケーションさせていただく中で何かできることを考えますね。

ではでは、今週もよき1週間になりますように。