ブランディング

業務委託をスムーズに始めるコツ

「時間ない」問題に、チームで立ち向かう!

ビジネス拡大期にある、もしくは新規事業を立ち上げようとされている事業主様に共通する、「時間ない」問題!

お一人で事業を創ってこられた個人事業主様や、スタートアップ企業様とお話していると、切実にこの部分で悩んでおられるように思います。

本業を通常通り推進しながら、新しい取り組みの準備を進めるわけですから、当然、手が足りなくなる。

そこで、外部に業務の一部を委託することを検討される方も多いのですが、ここで悩むのが新規メンバー、プロジェクトチームをどうまとめあげ、船をすすめていくのか、ということ。

事業主様の中には、「ディレクションが苦手で…」とおっしゃる方も多く、中には自分でやったほうがてっとりばやい、と業務を抱えてしまうことも。

でもね、事業拡大期において、その選択は本当にもったいない、と私は思うんです。

抱え込みすぎは思わぬ事故を招きかねませんし、なにより、事業主、創業メンバーの方には、その方でなければいけないことに集中するべき。

ならば、ということで、プロジェクトチームを作り、新たなメンバーを迎えるときに意識すべきことをご紹介いたします。

業務を委託する、計画を立てる!

まず取り組みたいのは、抱えている業務を可視化し、自分以外のメンバーに委託するものを決めていきます。

そのために、まずはタスクをすべて書き出します。


ここに時間をかけてしまうとなかなか次に進めませんから、リズム良く、時間を切ってタスクだししましょう。

すぐに思い浮かばないタスクは、ある意味「急務ではない」と考える。思い出したときにタスク表に足していけばよいように思います。

・現行の事業に関連する作業
・新規事業における準備作業

両面から見て抱えている業務を洗い出したうえで、以下の視点でタスクを仕分けしていきます。


①自分がやることに価値がある業務


・サービスの根幹に関わる部分
・企画、発想、執筆
・ビジネスチャンスをつくる場への参画など


②プロにお願いした方が質が高い業務

・専門性の高い業務
・ルーチン業務
・①のフォローアップ業務 など

委託する業務が可視化できたら、そこに見合う人材を探していきます。

②のボリュームによってチームの人数は変わってきますが、委託先が多岐にわたりディレクションが煩雑になるようであれば、業務を横断してコントロールできる人材を1ポスト立てることもお勧めです。

プロジェクトメンバーへのマインドセット

関わる人材が固まり、プロジェクトチームの輪郭が見えてきたら、キックオフミーティングを設定します。

ここで大事なことは、メンバーがプロジェクトに参画する上でのマインドセットを丁寧に行うこと、にあります。

ルーチンを単発でお願いする、といった委託の場合を除いては、この部分を特に大事にすることをおすすめします。

やり方は、いたってシンプルです。

ご自身のこれまでと、プロジェクトに対する哲学・信念をメンバーに共有すること。

◎ビジネスを始めた背景にある物語。
◎そのサービスがどんなお客様のお役に立てるのか。
◎それが、社会にどう貢献するのか。
◎プロジェクトを推進した先で、どんな景色を見たいのか。

そんなことを、できるならばFace to Faceで、自分の言葉を尽くして話してほしいのです。

上手に、スラスラと話せなくてもいい。
青臭い、と言われてもいい。

本気の言葉は伝わりますから。

「この人、本気だな。」
「あなたがそんなに言うなら、一肌ぬぎましょう!」

メンバーにそう可能性を感じてもらえる環境を作ることが大切だと私は思います。

そのうえで、
・プロジェクトのゴール設定
・具体的な業務説明
・スケジュールの相談
といった具体を進めていきますが、

具体を伝えること以上に大切にできたらと思います。キックオフでのマインドセットがどれくらいできているかによって、メンバーの意識・モチベーションは変わりますから。

チームをつくることのおもしろさ

自分以外の人を動かす。チームを作る。

そこには難しさもありますが、ビジネスの可能性を広げるためにはどこかのタイミングで必要な選択だと私は考えます。

広告の仕事は、ほぼすべての仕事をチームで動きます。

メンバーそれぞれが強い意思のもと、一つの価値創造に力を注げる。そんな環境が作れると、それが提供するサービスへと映し出され、お客様の満足度は断然変ってくるのを日々実感しています。

これは、業種・業界を問わず、チームで動く以上は共通しているはず。

どの業務を、
どんな人に、
どうお願いすれば、

チーム力が育まれ、業務が円滑に回転するようになるのか。

それにはコツがありますので、今後もこのメディアで継続的に言葉にしていきたいと思います。