ブランディング

「センス」を育む、その土台とは?

センスは、育てられるのか?

先日、信頼する上司と雑談をしていまして。そのなかで、こんな言葉をかけてもらったんです。

大磯の独特の感覚やセンスって
 案外頼りになるところがあって、

 そこってさ、うまいこと
 後輩に手渡せないもんなの?」

思い返してみれば、企画の師匠やビジネスを教えてくださったメンター、あとはお客様から、センスを褒めていただくことってこれまでもあったような。

それにしても。「センス」ってなんでしょうね。

それを育てるってできるの?
誰かに手渡す、ってどうやって?

そんなことをグルグル自問自答するうちに、何となく私なりの解が見えてきたので、是非シェアさせてくださいね。

題して、大磯流「センスの育て方」!

「センスある / なし」の会話って、よく耳にするようにも思うので、お楽しみいただけたらうれしいです^^

センスって、なに?

皆さんは、センスって、どんなイメージをお持ちになっていますか?

「洗練されたなにか」とか、
「持って生まれた秀でた特質」とか、

そんな印象でしょうか。

でもね、今回私がお伝えしたいのは、そこ、ではなくて!!

というのも、私が「センス」をお褒めいただくときの文脈から考えるとそれらのイメージとはちょっと違うから。

私に対して使われていたのは、

数値化できない、
例えば場の空気や人間心理みたいなものを
読み取り、調整し、行動する。

その「バランス感覚」を褒めていただいていたように思うんです。

たとえば、こんな感じ。

ーーーー

お客様から求められるものを感じ取って、
 ↓
そのニュアンスを解釈して、
方向性をカタチづくり、
 ↓
スタッフや関係各所と調整して、
 ↓
ブレのないアウトプットを提示する。

ーーーー

この一連の作業を、私は「企画」とよんでいますが、

ここではお客様はもちろんのこと、お客様の先にいる顧客、ひいては関わるスタッフも含めて、さまざまな動き、思惑が交錯します。

これらを俯瞰しながら、落としどころを模索する、このマニュアル化できない行為を「センス」と総称して、かっていただいていたのではないかな、と。

そう、

デザインセンス
ビジネスセンス
料理や家事のセンス

いろんなセンスがあるけれど、そこで行われているのは、よりよい状況をつくるための微調整だと思うんです。

そして、この「微調整」が上手になるためには、土台になる考え方があるんです。

センス育む、その土台とは?

よりよい状況を作るための微調整が上手な人を「センスがいい人」とした場合に、その人たちが共通して持っている鉄則、があると私は思っています。

それが、

ーーーー

自分だけでなく、
受け取り手、相手のことを想いながら、
行動を最適化できていること。

ーーーー

言い換えると、

自分も含め、関わる人を想いながら、各人が「それならいいね!」思えるラインをどれだけこだわって模索できるか、だと思うのです。

そこで欠かせないことが、関係者ととにかく対話をして、必要な情報をくまなく集めること。

めちゃくちゃシンプル、でしょ笑

分からないこと、曖昧なことがあるなら、聴いてみればいい。そのままにしたり、こうだろう、と決めつけることをしない。

聴くにあたっても「相手を想う」気持ちさえあれば、タイミングだって選べるし、自分の考えを手渡しながら、相手の考えをお聴きする、というスタンスの対話ができるはず。

そうやってすり合わせをしながら、絶妙な落としどころをつくっていく。 

「センス」を育む。その土台になるのは、「相手を想うこと」に他ならない!と、私は思うのです。

センスの片鱗を、探そう!

ふぅ、長くなってしまいました。

本当は、さらに突っ込んで、私なりの「センスの育み方の具体例」をお届けしたかったんですが、さっすがに、読み切るのも大変!!な長さになってきたので、次回コラムのテーマにさせていただきます。

私は「センス」って、特別な人だけが持っているものではないと思うんです。

誰しもが何かしらの要素で、その片鱗を持っている。

≪私には〇〇センスがある!≫

是非〇〇に入るものを考えてみてくださいね。

そして、あなたの〇〇センスはどうやって育んでこられたのか?是非ご自身の経験を振り返ってみてほしいな、と思うのです。

すると、ご自身の経験がますます愛おしくなってくるはずですし、なにより、自覚したところからさらにそのセンスが花ひらいていく、と私は思うから。