ブランディング
2021年1月21日
「センス」を育む、その土台とは?
センスは、育てられるのか?
先日、信頼する上司と雑談をしていまして。そのなかで、こんな言葉をかけてもらったんです。
「大磯の独特の感覚やセンスって
案外頼りになるところがあって、
そこってさ、うまいこと
後輩に手渡せないもんなの?」
思い返してみれば、企画の師匠やビジネスを教えてくださったメンター、あとはお客様から、センスを褒めていただくことってこれまでもあったような。
それにしても。「センス」ってなんでしょうね。
それを育てるってできるの?
誰かに手渡す、ってどうやって?
そんなことをグルグル自問自答するうちに、何となく私なりの解が見えてきたので、是非シェアさせてくださいね。
題して、大磯流「センスの育て方」!
「センスある / なし」の会話って、よく耳にするようにも思うので、お楽しみいただけたらうれしいです^^
センスって、なに?
皆さんは、センスって、どんなイメージをお持ちになっていますか?
「洗練されたなにか」とか、
「持って生まれた秀でた特質」とか、
そんな印象でしょうか。
でもね、今回私がお伝えしたいのは、そこ、ではなくて!!
というのも、私が「センス」をお褒めいただくときの文脈から考えるとそれらのイメージとはちょっと違うから。
私に対して使われていたのは、
数値化できない、
例えば場の空気や人間心理みたいなものを
読み取り、調整し、行動する。
その「バランス感覚」を褒めていただいていたように思うんです。
たとえば、こんな感じ。
ーーーー
お客様から求められるものを感じ取って、
↓
そのニュアンスを解釈して、
方向性をカタチづくり、
↓
スタッフや関係各所と調整して、
↓
ブレのないアウトプットを提示する。
ーーーー
この一連の作業を、私は「企画」とよんでいますが、
ここではお客様はもちろんのこと、お客様の先にいる顧客、ひいては関わるスタッフも含めて、さまざまな動き、思惑が交錯します。
これらを俯瞰しながら、落としどころを模索する、このマニュアル化できない行為を「センス」と総称して、かっていただいていたのではないかな、と。
そう、
デザインセンス
ビジネスセンス
料理や家事のセンス
いろんなセンスがあるけれど、そこで行われているのは、よりよい状況をつくるための微調整だと思うんです。
そして、この「微調整」が上手になるためには、土台になる考え方があるんです。
センス育む、その土台とは?
よりよい状況を作るための微調整が上手な人を「センスがいい人」とした場合に、その人たちが共通して持っている鉄則、があると私は思っています。
それが、
ーーーー
自分だけでなく、
受け取り手、相手のことを想いながら、
行動を最適化できていること。
ーーーー
言い換えると、
自分も含め、関わる人を想いながら、各人が「それならいいね!」思えるラインをどれだけこだわって模索できるか、だと思うのです。
そこで欠かせないことが、関係者ととにかく対話をして、必要な情報をくまなく集めること。
めちゃくちゃシンプル、でしょ笑
分からないこと、曖昧なことがあるなら、聴いてみればいい。そのままにしたり、こうだろう、と決めつけることをしない。
聴くにあたっても「相手を想う」気持ちさえあれば、タイミングだって選べるし、自分の考えを手渡しながら、相手の考えをお聴きする、というスタンスの対話ができるはず。
そうやってすり合わせをしながら、絶妙な落としどころをつくっていく。
「センス」を育む。その土台になるのは、「相手を想うこと」に他ならない!と、私は思うのです。
センスの片鱗を、探そう!
ふぅ、長くなってしまいました。
本当は、さらに突っ込んで、私なりの「センスの育み方の具体例」をお届けしたかったんですが、さっすがに、読み切るのも大変!!な長さになってきたので、次回コラムのテーマにさせていただきます。
私は「センス」って、特別な人だけが持っているものではないと思うんです。
誰しもが何かしらの要素で、その片鱗を持っている。
≪私には〇〇センスがある!≫
是非〇〇に入るものを考えてみてくださいね。
そして、あなたの〇〇センスはどうやって育んでこられたのか?是非ご自身の経験を振り返ってみてほしいな、と思うのです。
すると、ご自身の経験がますます愛おしくなってくるはずですし、なにより、自覚したところからさらにそのセンスが花ひらいていく、と私は思うから。